11月26日(水)に小山直之氏を講師にお招きし、「島の暮らし体験と食に関する指導法講習」として、ドラム缶炭焼き体験についての講習会をしました。
三宅島出身の大工さんである小山さんは、昭和中ごろに島で日常的に生活に必要な炭焼きを家族でやってきた経験者です。
炭焼きは昔から島民の暮らしの中で、生活の燃料確保と山林の管理の一環として行われてきた循環型の営み。
煮炊きするにも、暖をとるにも活用されてきた炭は、化石燃料の普及とともに、すっかり使われなくなってきました。
昔ながらの炭焼き窯による炭づくりは、生産・維持・管理が今ではかなり困難。
そこで廃ドラム缶を活用し小規模でも実施できる「現代版炭焼き体験」を実践する小山さん達に、その作成から作業工程を学びました。


炭焼きは木材の伐採・保管は林業体験にも繋がり、炭焼き作業や出来上がった炭の活用は、BBQやキャンプのほかにも、防災アウトドア体験にも繋がるので、年間を通した体験活動の題材として、しまのねのプログラムにも適しているなと思い、今回実践してみました。
炭焼きをするには、適した太さの目的に合った樹種を伐採し、長さをそろえ、1か月以上乾燥させます。
今回は2か月前に用意しておいたマテバシイを使いました。




ドラム缶に木を詰めたら、ブロックで蓋をして、空気が入り込まないよう隙間をきっちり土で埋めます。
そして焚口で火を熾し、薪を燃やしていきます。
最初は炭用の木に直接火を付けないようにして、熱風だけがドラム缶内に回るように風を送ります。


火入れしてから、数時間火を焚き続けます。
煙の色で中の様子を把握し、タイミングを見極めて、蓋をして釜を閉じます。
火入れしている間は火を絶やさないように交代で火の番をします。
その間に、伐採と長さを切りそろえる玉切りの作業も実習しました。


ノコギリの扱い方、木が倒れるときの注意点などは、3月に行った林業講習会を活かし、復習も兼ねて。
あまり太い木は炭焼きに適さないので、株立ちした枝を間引く形で伐採しました。
火入れは午後まで続き、煙がいい感じになってきました。
根気のいる作業ですが、この空間も現代社会ではなかなか味わえない、いい感じでした♪

窯を閉じてから数日間置いてから、開けて炭の様子を確認します。
炭の焼き具合もなかなか難しいとのことですが、出来上がりが楽しみです♪
森に囲まれた生活の中で、間引いた木も無駄にせずに活用する。
化石燃料ばかりではなく、持続可能なエネルギーの1つとして、木炭も活用する。
島だからこその環境を活かし、昔ながらの自然と調和した循環型な生活の大切さも子どもたちに伝えていけたらと思っています。
この講習会は、子どもたちの体験活動を展開していくにあたり、指導者としての知識・スキル向上のために
「東京観光財団 令和6年度アドバイザーを活用した観光事業者支援事業補助金」を活用して実施いたしました。